ようやく今年初めてのエントリーです。今更ですが・・・今年もよろしくお願いします。
12月25日に「岡山フィルの2018/19シーズンプログラムの発表は?マイシートの発売は?」という記事をエントリーした翌週に、岡山フィル公式から来シーズンのプログラムが発表されていました。
来シーズンもマイシートが発売され、今日が発売日。今回も、次年度引継制(次のシーズンも同じ席が自動的に予約される制度)の導入は無く、一から選びなおしになりました。来シーズンはこれまで確保してきたエリアから離れ、別の場所へ移動しました。
2018年5月27日(日)15:00開演 岡山シンフォニーホール
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
ヴァイオリン独奏/福田 廉之介
2018年10月14日(日)15:00開演 岡山シンフォニーホール
ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
ピアノ独奏/中桐 望
2018年12月9日(日)15:00開演 岡山シンフォニーホール
ベートーヴェン『第九』演奏会2018 ~巨匠 秋山 和慶 岡山フィル第九再登場~
指揮/秋山 和慶
ソリスト/オーディションにより選出(予定)
2019年1月20日(日)15:00開演 岡山シンフォニーホール
ロッシーニ:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
ロッシーニ:名曲アリア集
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
2019年3月10日(日)15:00開演 岡山シンフォニーホール
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
以前のエントリーでも触れた通り、来シーズンから主要10パートの首席奏者が就任するということで、岡山フィル本来の10型2管編成の楽曲で固めてきましたね。ソリストは4回の定期のうち3回が地元出身のソリスト・声楽を起用し、地域密着の姿勢を打ち出しています。
あと、隠された狙いの一つに、「楽団とともに聴衆も育っていくように」との願いもこめられているように思います。
今の聴衆層は、ベートーヴェンやドヴォルザークやチャイコフスキーなど、超メジャーな楽曲だと客足は安定していますが、超メジャーな曲を外すと(マーラーやR.シュトラウスといった後期ロマン派の人気演目でさえ)一気に客の入りが悪くなります。
オーケストラの定期会員(マイシート)の醍醐味は、「自分は聴いた(食べた)ことが無いけれど、最高の素材(隠れた名曲)をシェフが腕によりをかけて料理したものを頂く」ことにある。
オムライスやハンバーグ(超名曲)は確かに美味しいし、安心の選択肢ではあるけれど、せっかく地元に腕のいいコック集団(オーケストラ)が居るのだから、自分の知らないメニューに挑戦して、自分の知らなかった圧倒的な世界を味わってみたい!
そう思う人が増えて、はじめて岡山のオーケストラ文化が育つ、ということになろうかと思います。
来年度のプログラムは「岡フィルというお店のシェフと料理人の腕は確かですよ」という認知を拡大するための年になりそうです。店に対する信頼が出来てくると、毎回オムライスやハンバーグを頼むより、「シェフのおススメを頂こうか」という大人の楽しみ方もできるようになる。そのための仕込みの1年になりそうです。